言葉でデザイン
想いをカタチにする言葉の力。
言葉でメッセージを発する。
想いを託すことで、読み手の知性や感性にじかに訴える。
魅力的で真実の言葉は読み手の気持ちを掴み取る。
訴えかけるからには理解され、共感されなければ意味がありません。
説得力のあるキャッチコピー
キャッチコピーは短く簡潔に伝えるのがコツです。
もともと日本人は古来から、一行一文で詩情を表現することに傑出していました。
短歌や俳句、川柳。
短い文に慣れ親しんでいるのです。
これまで説明したとおり、看板は簡潔に表現することが重要です。
当然キャッチコピーも短くすべきです。
また人の心を動かすキャッチコピーは
「なにを伝えるか」
を吟味して考えなければいけません。
広告は見られないという原則
これまでしつこいくらいに、
「看板はシンプルに」
と説明してきましたが、その理由は
「誰も広告など好きではない」
ということにあります。
誰もが積極的に広告など見ようとしないのです。
極端な話、広告など誰も見ていないと言い切ってもおかしくないのです。
看板を作る側は、その人たちを振り向かせなくてはいけないのです。
注目させ、伝えたい内容を理解してもらう。
そのためには、長いキャッチコピー、情報が盛りだくさんな看板は、それだけでますます見られなくなってしまうのです。
上手なキャッチコピーというのは、「誰も見てくれない」という出発点から考えるので、自然と短く、強く、シンプルになっていくのです。
外国語はカッコいい?
看板は誰もが読めるものでなくてはいけません。
看板を見せる対象が外国人であるならば、英語などの外国語を使用するのは当然です。
しかし現実には、どう見ても日本人向けなのに外国語を使用し、どう読んでいいかわからない看板が多いものです。
デザイン上で「飾り」として見せるための使用であるなら、効果的ではありますが、肝心の「内容」が伝わらないような表記の看板は止めるべきです。
読めない看板は、最初から読めない人の来店を拒否しているのと同じことです。
大事なことは、看板を見る人によって本当に必要なものかチェックしてみることが大切です。